アポ獲得代行の料金の考え方と、成果報酬型を選ぶ前の注意点
公開 アポツム編集部

新規開拓の人手が足りないとき、商談の約束(アポイント)を取る仕事を外部に任せる「アポ獲得代行」を検討する会社は少なくありません。そのとき多くの方が迷うのが、「料金はいくらが妥当なのか」「成果報酬型なら損をしないのではないか」という点です。
この記事では、アポ獲得代行の料金の形と、それぞれの考え方を整理します。なお、相場の金額は挙げていません。何を成果とするか、どの業種を狙うかなどの条件で大きく変わり、根拠のある数字を示せないためです。代わりに、同じ物差しで比べるための考え方と、契約前に確かめたい質問をまとめました。
アポ獲得代行とは
アポ獲得代行とは、新しい見込み客との商談の約束を取る仕事を、外部の会社に任せるサービスです。テレアポ代行や営業代行と呼ばれることもあります。連絡の手段は、電話、メール、問い合わせフォームなどさまざまです。
任せられる範囲は会社によって違います。主に次のような作業があります。
- 狙う会社のリストを作る
- 電話のトークや文面を作る
- 連絡して、商談の約束を取る
- 商談の日程を決める
- 結果を報告する
商談そのものは、依頼した会社が自分で行う形が多く見られます。新規開拓のほかの方法と比べたいときは、新規開拓の方法もあわせてご覧ください。
料金の3つの形
アポ獲得代行の料金は、大きく分けて次の3つの形があります。

図の内容を文字で読む
| 項目 | 固定報酬型 | 成果報酬型 | 組み合わせ型 |
|---|---|---|---|
| 払うもの | 月ごとに決まった金額 | 取れたアポの数に応じた金額 | 月の固定額と、アポの数に応じた金額 |
| 費用の読みやすさ | 読みやすい | アポの数で変わる | 固定の部分は読みやすい |
| アポが取れなかったとき | 費用はかかる | 抑えられることが多い(契約による) | 固定の部分はかかる |
| 気をつけたい点 | 活動の中身と報告 | 「アポ」の定義と質 | 両方の条件 |
固定報酬型
毎月決まった金額を払い、決められた活動(電話の件数、送る数など)をしてもらう形です。費用が読みやすく、アポの数にかかわらず活動の量が確保されます。一方で、アポが取れなくても費用はかかります。どんな活動をしたのか、どんな報告がもらえるのかを確かめることが大切です。
成果報酬型
取れたアポの数に応じて費用を払う形です。成果が出なければ費用を抑えられるため、始めやすく見えます。ただし、何を「成果」と数えるかによって、払う金額も、届く商談の質も大きく変わります。この点はあとでくわしく説明します。
組み合わせ型
月の固定額に、アポの数に応じた報酬を加える形です。固定報酬型と成果報酬型の間の考え方で、両方の条件を確かめる必要があります。
どの形でも、初期費用、リストを作る費用、トークや文面を作る費用などが別にかかる場合があります。見積もりを受け取ったら、月額以外に何がかかるかを必ず確かめましょう。
料金を比べるときの考え方
形の違う見積もりを比べるときは、月額や1件あたりの単価だけを見ると判断を誤ります。次の式で、実際に行われた商談1件あたりの費用を出して比べるのがおすすめです。
- 商談1件あたりの費用 = 期間中に払う総額 ÷ 実際に行われた商談の数
- 期間中に払う総額 = 初期費用 + 月額 × 月数 + 1件あたりの報酬 × アポの数 + そのほかの費用
分母を「取れたアポの数」ではなく「実際に行われた商談の数」にするのがポイントです。キャンセルや日程変更で商談が行われなかった分も、費用には含まれていることがあるからです。
また、代行に任せても、社内の手間はゼロにはなりません。打ち合わせ、トークや文面の確認、商談の準備と対応には、自社の時間がかかります。比べるときは、この手間も頭に入れておきましょう。
成果報酬型を選ぶ前の注意点
成果報酬型は「成果が出なければ払わなくてよい」という分かりやすさがあります。ただ、契約の中身を確かめずに選ぶと、思っていた成果と違うものに費用を払うことになりかねません。
「アポ」の定義を確かめる
いちばん大切なのは、どの段階を「成果」と数えるかです。同じ「アポ1件」でも、契約によって指すものが違います。

どの段階を成果と数えるかは、契約によって異なります。
図の内容を文字で読む
- 連絡がついた担当者と話せた、返信があった
- 興味を示した資料がほしい、話を聞いてもよい
- 日程が決まった商談の日時が確定した
- 商談が行われた実際に話ができた
- 受注契約につながった
前の段階で数えるほど、1件あたりの単価が安く見えても、商談につながらない「成果」が増えることがあります。あわせて、次の点も確かめましょう。
- キャンセルや日程変更になったとき、報酬は発生するか
- 相手が決裁に関わる人でなくても、成果に数えるか
- 狙いと違う業種・規模の会社でも、成果に数えるか
- すでに取引のある会社とのアポは、どう扱うか
数を追うと、質が下がることがある
成果報酬型では、代行会社にとってアポの数がそのまま収入になります。そのため、契約によっては、興味の薄い相手との約束まで「アポ」として数えられてしまうこともあります。数だけでなく、狙った相手と、中身のある商談ができているかを見て判断しましょう。
連絡は自社の名前で届く
代行会社が連絡しても、相手に届くのは自社の名前です。強引な連絡や、「営業お断り」の会社への連絡があれば、その評判は自社に残ります。文面やトークを事前に確認できるか、営業お断りや停止の依頼をどう扱うかを必ず確かめてください。表記の見分け方は、「営業お断り」のフォームに送ってはいけない理由と見分け方で解説しています。
契約の期間とデータの扱い
最低の契約期間、解約の申し出の時期、途中で解約するときの費用を確かめます。連絡した会社のリストややりとりの記録が自社に渡されるか、契約が終わったあとにどう扱われるかも大切です。
契約前に聞いておきたい質問
見積もりを取るときは、次の質問を同じように聞いて、答えを並べて比べましょう。

図の内容を文字で読む
- 「アポ」はどの段階を指しますか日程が決まったときか、商談が行われたときか
- キャンセルや日程変更のときの扱いは報酬が発生するか
- 対象外になる会社はありますか狙いと違う業種・規模、既存の取引先
- 総額はいくらになりますか初期費用・月額・報酬・オプション
- 文面やトークを事前に確認できますか承認してから連絡が始まるか
- 「営業お断り」や停止の依頼はどう扱いますか自社のNGリストを反映できるか
- 同じ会社への重複はどう防ぎますか自社のほかの施策との重複も含めて
- どんな報告がもらえますか連絡した会社・内容・結果
- 契約の期間と解約の条件は最低期間と解約の申し出の時期
- リストや記録は自社に渡されますか契約が終わったあとの扱い
答えは口頭で聞くだけでなく、見積書や契約書にどう書かれているかも確かめましょう。とくに「アポ」の定義やキャンセルの扱いは、あとで認識の違いが起きやすい点です。答えがあいまいなときは、「担当者が当日に出られず、日程を変えた場合は?」のように具体的な場面を挙げて聞くと、会社ごとの違いがはっきりします。
自社で進めるという選択肢
代行に任せるほかに、ツールを使って自社で進める方法もあります。自社で進めると、文面をすぐに直せる、相手の反応を直接つかめる、やり方が社内に残る、といった利点があります。一方で課題になるのが、作業の手間です。
たとえば、問い合わせフォームから5,000社に手作業で届ける場合を考えます(当社試算)。
- 5,000社 × 1社1分 = 5,000分(約83時間)
- 時給1,500円なら、5,000分 ÷ 60分 × 1,500円 = 12.5万円
会社を調べて文面を書く時間を含めると、さらにふくらみます。
自社で進めるのが向いている場合
- 提案の中身をよく知る人が社内にいる
- 文面を試しながら、少しずつ良くしていきたい
- 相手の反応を、商品やサービスの改善にも生かしたい
- 新規開拓のやり方を、社内に残していきたい
ツールを使って手間を減らす
アポツムは、代行ではなく、自社の担当者が使うフォーム営業のツールです。AIが営業先を提案し、1社ずつ「提案する理由」を書いた文面を作り、担当者が確かめて承認した文面だけを問い合わせフォームから送ります。文面には企業ごとの予約リンクが入り、予約は「商談日程確定」として自動で記録されます。文面の確認・承認は担当者が行い、CAPTCHA のあるフォームでは、アポツムが用意した入力内容をもとに担当者が CAPTCHA を解いて送ります。
料金は月額プランが月49,800円(税別)で、受付確認5,000社まで(実行開始は15,000社まで)です。受付確認とは、フォームに完了メッセージが表示されるなど、受付を確認できた時点で1社と数えるもので、失敗・除外・不明は数えません。5,000社なら1社あたり約10円(49,800円 ÷ 5,000社)です。
ツールを比べるときの見方は、フォーム営業ツールの選び方にまとめています。

よくある質問
アポ獲得代行の相場はいくらですか?
何を成果とするか、どの業種・規模の会社を狙うか、どこまで任せるかで大きく変わるため、この記事では金額を挙げていません。同じ条件で複数の会社から見積もりを取り、商談1件あたりの費用で比べるのがおすすめです。
成果報酬型なら、成果が出なければ費用はかかりませんか?
契約によります。初期費用やリストを作る費用など、成果にかかわらずかかる費用がある場合もあります。見積もりの段階で、総額に何が含まれるかを確かめましょう。
代行とツールは、どちらを選べばよいですか?
社内に文面を確かめる人や、商談を受ける人がいるかで考えると判断しやすくなります。人手がまったくない場合は代行、やり方を社内に残したい場合や文面を自分たちで磨きたい場合はツールが向いています。
代行と自社での取り組みを組み合わせることはできますか?
できます。たとえば、狙う会社の一部を代行に任せ、残りを自社で進めると、両方の結果を同じ物差しで比べられます。その場合は、同じ会社に重複して連絡しないよう、リストをはっきり分けておくことが大切です。
代行に任せても、社内でやることはありますか?
あります。狙う会社と提案の中身を決めること、文面やトークを確かめること、商談に出ることは、自社にしかできません。任せる範囲と自社で行う範囲を、契約前に決めておきましょう。
まとめ
- アポ獲得代行の料金は、固定報酬型・成果報酬型・組み合わせ型の3つの形で考える
- 比べるときは、総額を「実際に行われた商談の数」で割った、商談1件あたりの費用で見る
- 成果報酬型は、「アポ」をどの段階で数えるか、キャンセルや対象外の扱いを必ず確かめる
- 連絡は自社の名前で届く。文面の事前確認と、営業お断り・停止の依頼の扱いを確かめる
- 自社で進める場合は、手作業の時間とツールの費用を同じ物差しで比べる
料金の安さだけでなく、自社の名前で届く連絡の中身まで確かめたうえで、任せ方を選んでいきましょう。


