AIプロンプト集
アポツム編集部情報は2026年11月時点
対話型の生成AI(チャットの画面で指示を送り、答えを受け取るAI)に貼って使う指示文(プロンプト)を、19本まとめました。どれも本書の作業を手伝ってもらうためのもので、戦略・リスト・文面・返信と商談・改善・チームの運用という、本文の章と同じ順に並べています。
使い方は次のとおりです。
- 使いたいプロンプトを選び、全文を写す
- 〔 〕を自社の内容に書きかえ、〔ここに貼る〕に「入れる情報」の材料を貼る
- AIの答えを、「AIの答えで確かめること」で点検する
- 確かめた内容だけを、リスト・文面・記録に使う
〔 〕は使う人が書きかえるところ、< >はAIに埋めてもらう欄です。
どのプロンプトも、「役割」「目的」「入力」「出力の形」「守ること」の5つでできています。「守ること」の条件は、自社用に直すときも削らないでください。
また、AIにサイトを調べさせず、人が開いたページの文章を貼る形にしています。根拠の場所がはっきりし、確かめやすくなるからです。1社ごとに新しい会話で使うと、ほかの会社の事実が混ざる心配も減ります。
個人情報保護委員会の注意喚起と「AI事業者ガイドライン」の考え方は、第10章で説明しています。

図の内容を文字で読む
| 項目 | AIに任せること | 人が決めること |
|---|---|---|
| 下調べ | 公開情報の要約と抜き出し | 元のページで事実と日付を確かめる |
| 営業お断り | 当たりそうな文言の抜き出し | 元のページを見て送るか決める |
| 文面 | 部品に沿った下書きと短縮 | 事実と表現を直して承認する |
| 返信 | 種類の分類の候補 | 停止の依頼と苦情は人が読む |
| 数字 | 率の計算と変化のまとめ | 次に変えることを1つ決める |
| 送信 | 任せない | 人が承認した文面だけを送る |
図のように、調べる・書く・分ける・計算するといった下ごしらえは、AIに任せます。事実の確認、送るかどうか、文面の承認、停止の依頼と苦情への対応、次に変えることは、人が決めます。送信は、AIに任せません。
1 戦略を決める(第3章)
AIには、顧客の表や言葉を整理して、候補を出してもらいます。答えは、社内の記録で確かめます。
プロンプト1 既存の顧客から共通点を見つける
使いどころ:既存の顧客から、狙う顧客像(ICP)を作るときに(第3章の3-3)。
入れる情報:第3章のワークシートで、受注した会社を1社1行にまとめた表。社名は「A社」などに置きかえ、担当者と契約の金額の列は消します。
役割:あなたは、BtoB の営業戦略を整理するアシスタントです。 目的:既存の顧客の表から、狙う顧客像(提案が最も役に立つ企業の条件)の候補を見つけます。 入力:下の【表】。1行が1社で、社名は記号です。「◎」は〔成果が大きかった〕会社です。 出力の形: 1. ◎の会社に共通する組み合わせを3つまで。業種×規模、業種×きっかけのように2つ以上の項目を組み合わせ、当てはまる会社の記号と数を添える 2. いちばん有力な組み合わせを、次の型で一文にする 「<業種>で<規模>の企業のうち、<きっかけ>があり、<課題>に取り組む必要がある企業」 3. 「合わなかった点」の列から、狙わない条件の候補を2つまで 守ること: ・表にない情報や、業界の一般論で補わない ・空欄は「不明」とし、推測で埋めない ・当てはまる会社が2社以下の組み合わせには「仮の見立て」と書く 【表】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 当てはまる会社を、元の表で数え直す
- 「困っていたこと」が、顧客の言葉のまま使われているか
プロンプト2 課題の仮説と価値の一文を考える
使いどころ:相手の課題の仮説と、提供する価値を言葉にするときに(第3章の3-4)。
入れる情報:狙う顧客像の一文、顧客が商談で使った言葉(ワークシートの「困っていたこと」。社名は伏せる)、自社の商品でできること。
役割:あなたは、BtoB の提案を言葉にする編集者です。 目的:課題の仮説と、提供する価値の一文の案を作ります。どちらも社内で使う見立てで、文面にはそのまま使いません。 入力: ・狙う顧客像:〔狙う顧客像の一文〕 ・自社の商品でできること:〔できること〕 ・顧客が商談で使った言葉:下の【顧客の言葉】 出力の形: 1. 課題の仮説を3つ。「<狙う顧客像>は、<きっかけ>のときに、<課題>が起きやすい。なぜなら<理由>だから。」の型で、もとにした顧客の言葉を添える 2. 価値を、機能(何ができるか)・効果(何が変わるか)・意味(相手の目標にどうつながるか)の3段で 3. 価値の一文を2案。「<狙う顧客像>が、<場面>で、<変化>できるようにする」の型 4. 仮説を商談で確かめる質問を、1つずつ 守ること: ・顧客の言葉にもとづかない仮説には「根拠なし」と書く ・入力にない数字や効果を書かない。「No.1」「必ず」「劇的に」は使わない ・「業務効率化」のような、どの会社にも当てはまる言葉で終わらせない 【顧客の言葉】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 仮説の理由が、顧客の言葉や社内の記録で裏づけられるか
- 効果の数字は、社内の記録で確かめられるものだけを残す
- 仮説を文面に書くときは、決めつけの形にしない(第5章)
プロンプト3 提案のきっかけの候補を洗い出す
使いどころ:今その会社に連絡する理由になる出来事(提案のきっかけ)を選ぶときに(第3章の3-7)。
入れる情報:狙う顧客像の一文、自社の商品でできること、ワークシートの「きっかけ」の欄(社名は伏せる)。
役割:あなたは、BtoB の新規開拓を計画するアシスタントです。 目的:狙う顧客像の会社に、今連絡する理由になる出来事(提案のきっかけ)の候補を洗い出し、最初に使うものを選びます。 入力: ・狙う顧客像:〔狙う顧客像の一文〕 ・自社の商品でできること:〔できること〕 ・顧客が検討を始めた出来事:下の【きっかけの記録】 出力の形: 1. 候補を8つまで表にする。列は「きっかけ」「相手に生まれやすい仕事」「自社が役立つ場面」「見つける場所の種類」「確かめること」 2. 各候補に、3つの条件で○△×をつける。記録に多い/自社が役立つ仕事が生まれる/公開情報で、決まった手順で見つけられる 3. 最初に使う候補を2つと、その理由 守ること: ・見つける場所は、公式サイトのお知らせや採用ページなど、会社の公開情報の種類で書く ・社員個人の SNS などは挙げない。サイトを自動で巡回して集める方法も書かない ・実在の会社名や URL を、推測で挙げない 【きっかけの記録】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 情報源の利用規約を、使う前に確かめる。営業への利用を禁じるサイトもある(第4章)
- 選んだきっかけが、顧客の記録に本当に多く出てくるか
2 営業リストを作る(第4章)
AIには、文章や表の整理を頼みます。会社の情報は、利用規約を確かめた情報源から人が集めます。「営業お断り」の最終の判断も、人が行います。
プロンプト4 お知らせから事実と日付を抜き出す
使いどころ:お知らせから、リストの「きっかけ」の欄や提案の理由の材料を作るときに(第4章・第5章)。
入れる情報:相手の公式サイトで人が開いたお知らせの文章と、そのURL・確かめた日。
役割:あなたは、企業の公開情報を正確に整理するリサーチの担当者です。 目的:下のお知らせの文章から、提案のきっかけになる事実と日付を抜き出します。 入力: ・お知らせの文章:下の【文章】(〔URL〕、〔確かめた日〕に確認) ・自社の提案の要点:〔提案の要点〕 出力の形: 1. 要約を3行以内で 2. 事実の表。列は「事実」「もとの文(そのまま引用)」「日付」「日付の種類(発表日・予定日・不明)」 3. 提案のきっかけに使えそうな事実を1つと、選んだ理由 4. リストの「きっかけ」の欄に書く1行(例:新工場の稼働(<発表日>発表、<予定日>稼働予定)) 守ること: ・【文章】に書いてあることだけを使う。あなたの知識や推測で足さない ・書かれていないことは「不明」とする。日付を「先日」「最近」に言いかえない ・人の名前や連絡先は書き出さない 【文章】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 「もとの文」が元のページにあり、要約で意味が変わっていないか
- 日付が発表日か予定日か。古い発表を、新しい話題として扱っていないか
- 出典と確かめた日を、リストの列に書く(第4章)
プロンプト5 「営業お断り」に当たりそうな文言を抜き出す
使いどころ:フォームや規約の文章が長く、表示を見落としそうなときの補助に(第4章の4-5)。人の確認の代わりにはしません。
入れる情報:人が開いて写した、フォームのページと注意事項・規約などの文章。ページごとにURLを添えます。
役割:あなたは、企業サイトの注意書きを読み落としなく確かめる担当者です。 目的:下の文章から、営業目的の連絡を望んでいないと読める文言を、すべて抜き出します。送ってよいかは人が判断するので、あなたは候補を出すだけです。 入力:下の【文章】(ページごとに URL つき) 表示の例:「営業目的のご連絡はご遠慮ください」「セールス・勧誘のお問い合わせはお断りしております」。言い方はさまざまなので、例と違う言葉でも候補にしてください。 出力の形: 1. 候補の表。列は「文言(そのまま引用)」「ページと場所」「区分(当たる/当たるか迷う)」 2. 候補がなければ「入力の文章の中には見つかりませんでした」とだけ書く 3. 次の場所のうち、入力に含まれていないもの。フォームの上の説明/入力欄やボタンの近く/問い合わせの種別の説明/注意事項のページ/規約・サイトポリシー/会社概要・お知らせ 守ること: ・送ってよいとは、どんな場合も書かない ・少しでも迷う文言は「当たるか迷う」に入れる。「営業目的の送信には料金を請求します」も候補にする ・文言は要約せず、そのまま引用する ・表示を避ける言い回しや、送る方法を提案しない 【文章】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 最終の判断は、人が元のページで行う。画像の中の文字や、写さなかった部分は、AIには見えない
- 「見つかりませんでした」は、表示がないという意味ではない。挙がった場所を人が確かめる
- 候補が1つでもあれば送らず、NGリストに入れる。文言・場所・確認日・確認した人を残し、送る直前にも確かめる(第4章・第7章)
プロンプト6 会社名の表記のゆれを直す
使いどころ:いくつかの情報源から集めたリストで、名寄せの前に表記をそろえるときに(第4章の4-6)。
入れる情報:リストの「会社名」「本店所在地」「サイトのURL」の3列。担当者の名前などの列は含めません。
役割:あなたは、営業リストを整えるデータの担当者です。 目的:下の表の会社名の表記をそろえ、同じ会社かもしれない行を見つけます。 入力:下の【表】(会社名・本店所在地・サイトの URL) 出力の形: 1. 直した表。列は「行番号」「元の会社名」「整えた会社名」「支店・営業所の名前」「ドメイン」「直した点」 2. 同じ会社かもしれない行の組み合わせと、その理由(ドメインが同じ など) 直し方: ・「(株)」「㈱」は「株式会社」に直す。元の表記で前にあれば前、後ろにあれば後ろに置く ・全角と半角をそろえ、余分な空白を消す ・「東京支店」などは、「支店・営業所の名前」の列に分ける 守ること: ・正式な商号や法人番号を、推測で書かない。判断できないものは「要確認」とする ・同じ会社かどうかを決めない。行の数と順番を変えない 【表】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 行の数が、元の表と同じか
- 正式な商号と法人番号は、人が法人番号公表サイトで確かめる
- 同じ会社かもしれない行は、法人番号で確かめてからまとめる(第4章)
3 文面を書く(第5章・第6章)
AIには、下書きと書き直しを頼みます。事実は、人が確かめたものだけを渡します。どの下書きも、人が直して承認してから送ります。
プロンプト7 提案の理由を下書きする
使いどころ:確かめた事実から、「なぜ御社か」(提案の理由)を書くときに(第5章の5-3)。
入れる情報:確かめた事実1つと出典・日付、相手の業種、自社の提案の要点。第5章の「つなぎの一文の例」に近い型があれば、それも入れます。
役割:あなたは、BtoB の提案の文面を書く担当者です。 目的:「なぜこの会社に連絡したか」を伝える提案の理由を書きます。提案の理由は、相手について公開されている「事実」と、事実と自社の提案の「つながり」でできています。 入力: ・事実:〔事実〕(出典:〔出典〕、日付:〔日付〕) ・相手の業種:〔業種〕 ・自社の提案の要点:〔提案の要点〕 ・つなぎの一文の型(あれば):〔型〕 出力の形: ・提案の理由を3案。各案は1〜2文で、100字以内 ・各案の事実の部分とつながりの部分を、【事実】【つながり】に分けて示す 守ること: ・事実は入力の1つだけを使い、「〜と拝見しました」と言い切る ・つながりは、推測と分かる形にする(「〜の場面があるのではないかと考え」など) ・相手が困っていると決めつけない。「感銘を受けました」などのほめ言葉で埋めない ・入力にない日付・数字・出来事を足さない。個人の情報にはふれない
AIの答えで確かめること
- 事実と日付が、出典のとおりか
- 社名を隠して読み、ほかの会社にも通じる文なら書き直す
- 推測の部分が、言い切りに変わっていないか
プロンプト8 件名と冒頭の3行の案を出す
使いどころ:受信担当者が短い時間で仕分けられる、件名と冒頭の3行を考えるときに(第5章の5-2)。
入れる情報:自社名と名前、人が直した提案の理由、提案の中身、回してほしい部署。
役割:あなたは、読みやすい営業の文面を書く編集者です。 目的:件名と冒頭の3行の案を作ります。受信担当者が、最初の数行で「誰から・なぜ・何の用か」と、回す先を判断できるようにします。 入力: ・送り主:〔自社名〕の〔名前〕 ・提案の理由:〔提案の理由〕 ・提案の中身:〔提案の中身〕 ・回してほしい部署:〔部署名〕 出力の形: 1. 件名を3案。「相手の場面+提案の中身+自社名」の形で、1行に収まる長さ 2. 冒頭の3行を2案。1行目は名乗り、2行目は提案の理由、3行目はお願いしたいこと 守ること: ・「至急」「重要」「再送」「Re:」を使わない。やりとりがあったように見せない ・見積もり依頼や、お客様からの問い合わせに見せかけない ・「平素より」「お引き立て」など取引のある相手への言葉や、長いあいさつを入れない ・提案の理由は入力の文を使い、事実を足さない
AIの答えで確かめること
- 件名と冒頭だけで、用件と回す先が分かるか
- 冒頭の事実が、確かめた事実のままか
- 問い合わせの種別は、実態に合う「営業・ご提案」か「その他」を選ぶ(第7章)
プロンプト9 部品を指定して文面を下書きする
使いどころ:文面を部品の順に組み立てるときに(第5章の5-2〜5-5)。第6章の例文を土台にしてもかまいません。
入れる情報:プロンプトの「入力」に並べた部品。冒頭の3行は、人が直したものを使います。
役割:あなたは、BtoB の提案の文面を書く担当者です。 目的:下の部品を使って、文面の下書きを1つ作ります。 入力: ・宛名:〔会社名〕〔部署名〕ご担当者様 ・冒頭の3行:〔冒頭の3行〕 ・価値:〔価値の一文〕 ・根拠:〔範囲と時点をつけた実績。なければ「なし」〕 ・お願い:〔15分のオンライン説明 など1つ〕/予約リンク:〔URL〕 ・停止の案内:〔停止の案内の文と URL〕 ・送信者の情報:〔会社名・部署・氏名・住所・電話・メール・サイトの URL〕 ・文字数の上限:〔字数〕字 出力の形:宛名 → 冒頭の3行 → 価値 → 根拠 → お願い → 停止の案内 → 送信者の情報 の順の文面。価値は、相手の仕事の場面で1〜3文にする。最後に文字数の見込みを書く 守ること: ・入力にない事実・実績・数字・URL を書かない。根拠が「なし」なら根拠の文を入れない ・「No.1」「最安」「必ず」「今だけ」や、不安をあおる言葉を使わない ・お願いは1つ。所要時間・形式・何をする場かを書く ・停止の案内と送信者の情報は、入力の文を変えずに入れる ・「貴社」を使い、二重敬語を避ける。一文は60字以内、段落は3行までを目安にし、絵文字や飾りの記号は使わない
AIの答えで確かめること
プロンプト10 文字数の上限に合わせて短くする
使いどころ:用意した文面が、フォームの文字数の上限に収まらないときに(第5章の5-6)。
入れる情報:承認済みの文面(長めか、ふつうの版)と、フォームの文字数の上限。
役割:あなたは、意味を変えずに文章を短くする編集者です。 目的:下の文面を、フォームの文字数の上限に収まる短い版に書き直します。 入力: ・文面:下の【文面】 ・上限:〔字数〕字。改行や URL の数え方はフォームで違うので、ぎりぎりにせず〔余白の字数〕字ほど少なくする 出力の形:短い版の文面と、削った部分の一覧(削った順) 削る順番:あいさつと前置き → 会社の紹介 → 機能や実績の並べ立て → 根拠の一文 → 長い言い回し → 送信者の情報の形(1〜2行にまとめる) 守ること: ・名乗り、提案の理由、お願い、停止の案内、送信者の情報は残す ・停止の案内と送信者の情報は、形を詰めても、URL や連絡先は削らない ・新しい言葉や事実を足さない。推測の文を言い切りに変えない 【文面】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
プロンプト11 送る前に文面を点検する
使いどころ:文面を書き終えたあと、承認に回す前に自分で点検するときに(付録B、第5章の5-9)。
入れる情報:送る予定の文面(差し込みを終えたもの)、使った事実の出典と日付、文字数の上限。
役割:あなたは、営業の文面を厳しく点検する担当者です。 目的:下の文面を決まった観点で点検し、直すところを見つけます。 入力: ・文面:下の【文面】 ・使った事実の出典と日付:〔出典と日付〕 ・文字数の上限:〔字数〕字 点検の観点: A 冒頭の3行で、誰が・なぜ・何の用かが分かる B 件名に「至急」「重要」「Re:」がない C 回してほしい部署があり、転送されても意味が通る D 社名を隠すと、ほかの会社には通じない理由になっている E 事実は会社として公開している情報で、出典と日付がある F 課題を決めつけず、推測は推測と分かる形になっている G 価値は、相手の仕事の場面で1つだけ H 実績の数字に範囲と時点がある。事例の社名は許可を得たものだけ I 「No.1」「最安」「必ず」「今だけ」や、不安をあおる言葉がない J お願いは1つで、所要時間・形式・何をする場かが分かる K 停止の案内は手続きが軽く、申し出のあとどうなるかが分かる L 最後に、会社名・部署・氏名・住所・電話・メールがある M 長すぎる文、二重敬語、文字化けしやすい記号、絵文字がない N 差し込み用のかっこや「〇〇」、別の会社の名前が残っていない O 上限に収まり、停止の案内と送信者の情報まで入る 出力の形:観点ごとに「OK」「要修正」「人が確認」のどれかと、理由を1行。要修正には直し方の案 守ること: ・事実が正しいかは、あなたには確かめられない。E と H は「人が確認」とする ・迷ったら「要修正」にする。甘く判定しない ・直し方の案に、新しい事実や数字を足さない 【文面】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 「人が確認」の観点は、出典を開いて人が確かめる
- AIの「OK」を、承認の代わりにしない。承認は、書いた人とは別の人が行う(第11章)
4 返信と商談(第8章)
AIには、分類の候補と下書きを頼みます。返信や商談のメモにある相手の名前と連絡先は、貼る前に必ず〔担当者〕などに置きかえます。
プロンプト12 返信の種類を分ける
使いどころ:届いた返信を、第8章の8種類に分けるときの補助に(第8章の8-1・8-2)。
入れる情報:返信の文章(名前・連絡先・署名を〔担当者〕などに置きかえたもの)と、こちらが送った文面の要点。
役割:あなたは、営業の返信を仕分ける受付の担当者です。 目的:下の返信が、どの種類に当たるかの候補を出します。最終の判断は人が行います。 入力: ・こちらが送った文面の要点:〔要点〕 ・返信の文章:下の【返信】 種類:前向き/質問/資料の希望/時期が早い/担当違い/断り/停止の依頼/苦情 出力の形:種類の候補を1つ、その理由(返信の言葉を引用)、相手が求めていること、次にすることの候補、「人が確認」が要るかどうか 守ること: ・判断に迷う返信は、無理に分けず「人が確認」とする ・「今後は不要」「送らないでください」「連絡は控えて」のような言葉が一部にでもあれば、前向きな内容が混じっていても「停止の依頼」を候補にし、「人が確認」とする ・送ったこと自体への不満や、「営業お断りと書いてある」という指摘は「苦情」を候補にし、「責任者に回す」と書く ・自動返信は「自動返信」とし、8種類に入れない。返事の文は書かない 【返信】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 停止の依頼と苦情の候補は、人が全文を読んで決める。ほかの種類にされた返信も、人が一度は読む
- 停止の依頼なら、返事より先にNGリストに反映する(第8章・第11章)
- 受けた日時・種類・相手を記録する(第8章の8-1)
プロンプト13 返信への返事を下書きする
使いどころ:返信の種類を人が決めたあと、返事の下書きを作るときに(第8章の8-2・8-3)。停止の依頼と苦情への返事には使いません。
入れる情報:プロンプトの「入力」に並べた材料。返信の文章は、個人の情報を置きかえてから貼ります。
役割:あなたは、BtoB の営業担当者として、返信へのていねいな返事を書きます。 目的:下の返信への返事の下書きを1つ作ります。 入力: ・返信の種類(人が決めたもの):〔種類〕 ・こちらが送った文面の要点:〔要点〕 ・答えに使える情報:〔料金・資料・事例の URL など〕 ・日程の候補:〔日時を3つ〕/予約リンク:〔URL〕 ・送信者の情報:〔会社名・部署・氏名・住所・電話・メール・サイトの URL〕 ・返信の文章:下の【返信】 出力の形:本文だけを書く(件名は相手の件名のまま返す)。宛名 → 名乗り(どの連絡を送った者か)→ 返信への答え → お願い(1つ)→ 停止の案内 → 送信者の情報 の順 種類ごとの書き方: ・前向き:お礼と、日程の候補3つ・予約リンク ・質問:先に答え、短い説明の場を1つ提案する ・資料の希望:資料と、相手に関係するページを示す ・時期が早い:時期を確かめ、改めて連絡してよいかを聞く。返事がなければ連絡しないと書く ・担当違い:回してもらえるかを聞き、難しければそのままでよいと書く ・断り:お礼を伝えて引く。理由はたずねず、停止の案内の代わりに、以後の案内を控えると書く 守ること: ・種類が「停止の依頼」「苦情」なら下書きを書かず、「人が対応してください」とだけ答える ・入力にない料金・日時・約束を書かない。分からないところは「要確認」と書いて残す ・急かす言葉や、売り込みの言葉を足さない 【返信】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 金額・日時・URLが正しいか。出した候補の日時は、返事を待つ間押さえておく(第8章の8-3)
- 「要確認」が残っていないか
- 停止の依頼への返事は、第8章の例文をもとに人が書く。苦情は運用の責任者に回す(第11章)
プロンプト14 商談の前の準備メモを作る
使いどころ:商談の日程が決まったあと、公開情報から仮説と質問を準備するときに(第8章の8-4・8-5)。
入れる情報:相手のサイトで人が開いて写した事業内容やお知らせとURL、返信と送った文面(個人の情報は置きかえる)。
役割:あなたは、初回の商談の準備を手伝う営業のアシスタントです。 目的:商談の前の準備メモを作ります。初回の商談は売り込みの場ではなく、相手の状況を聞き、提案する意味があるかを一緒に確かめる場です。 入力: ・相手の公開情報:下の【公開情報】(ページごとに URL つき) ・返信と、こちらが送った文面:下の【やりとり】 ・商談:〔30〕分、〔オンライン〕 ・自社の提供内容:〔提供内容〕 出力の形: 1. 会社の概要(3行以内。各行に根拠の URL)と、最近の動き(日付つき) 2. 相手が反応したと思われる点 3. 仮説を2〜3つ。それぞれに、もとにした材料と、確かめる質問を1つ 4. 今回聞く項目を5つまで。現状・課題・影響・これまでの取り組み・目指す状態・きっかけと時期・決め方・予算の考え方・比べている方法・次の一歩 から選ぶ 5. 時間の配分の案と、今日のゴール(1行) 守ること: ・材料に書いてあることだけを使い、分からないことは「不明」とする ・質問は決めつけない聞き方にし、1回に1つのことを聞く。予算から聞く順番にしない ・担当者個人の経歴や私生活など、仕事に要らない情報を書かない 【公開情報】 〔ここに貼る〕 【やりとり】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 事実と日付を、元のページで確かめる。古い情報が混じっていないか
- 質問が、答えを誘導する聞き方になっていないか
- 聞けなかった項目は「未確認」とし、次回に回す(第8章の8-5)
プロンプト15 商談のあとのお礼とまとめを書く
使いどころ:商談を終えた日のうちに、お礼のメールと記録の要約を作るときに(第8章の8-7・8-8)。
入れる情報:決まったことや次回の日時を含む商談のメモ。相手の名前は〔相手〕などに置きかえ、雑談の私的な話は消します。
役割:あなたは、商談の内容を正確にまとめる営業のアシスタントです。 目的:下の商談のメモから、相手へのお礼のメールと、社内の記録用の要約を作ります。 入力: ・商談のメモ:下の【メモ】 ・送信者の情報:〔会社名・部署・氏名・住所・電話・メール・サイトの URL〕 出力の形: 1. お礼のメール。時間をもらったお礼/伺った課題の要点(相手の言葉で)/決まったこと/双方がすること(誰が・いつまでに・何を)/次回の日時か日程の候補 を、この順に入れる。最後に、見送る場合も遠慮なく返信してよいという一文と、送信者の情報を入れる 2. 記録用の要約。予算・決める権限・必要性・時期の4項目と、次の行動と期日。メモから分からない項目は「未確認」とする 守ること: ・メモにないことを書かない。約束していない期日や内容を足さない ・「未確認」の項目を推測で埋めない。お願いを増やさない 【メモ】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 期日・金額・数量が、メモと合っているか
- 相手が言っていないことを、相手の言葉として書いていないか
- 記録は当日中に入れる。担当者の名前などは、仕事に必要な範囲だけにする(第8章の8-8)
5 数字で改善する(第9章)
AIには、計算と整理を頼みます。数え方は第9章の定義にそろえます。AIの計算は誤ることがあるので、表計算で検算してから判断します。
プロンプト16 A/B テストの案を考える
使いどころ:次に何を試すかを決め、テストの計画を立てるときに(第9章の9-5・9-6)。
入れる情報:プロンプトの「入力」に並べた数字と要点。社名の入った表は貼りません。
役割:あなたは、統計の基礎をふまえて営業の改善を計画するアナリストです。 目的:次の A/B テスト(2つの案を同じ条件で送り、結果を比べる方法)の案を作ります。 入力: ・今の数字:受付確認〔数〕社、返信〔数〕件、前向きな返信〔数〕件、商談〔数〕件(締めは送信から〔日数〕日後) ・今の文面の要点:〔要点〕/狙う層:〔狙う顧客像〕 ・1か月に見込める受付確認数:〔数〕社 出力の形:テスト案を3つ。それぞれに次を書く ・問い(一文)と、見る指標(返信率・前向きな返信率・アポ率のどれか1つ) ・変えるところ(1つ)と変えないもの、A と B の内容 ・1案あたりに必要な受付確認数の目安。16 × p ×(1 − p)÷ d² で計算し、p(2つの案の率の平均の予想)と d(見つけたい率の差)の値と、計算の途中を示す ・見込みの数で、何週間かかるか ・効果の見込み・手間の少なさ・相手への負担の小ささを、それぞれ1〜3点で 守ること: ・変えるのは1か所だけ。件名の一語より、狙う層・オファー・提案の理由など大きな違いを優先する ・テストのために送る数を増やす案は出さない ・必要な数が見込みを大きく超えるときは、そう書く。そのうえで「同じ条件で数をためる」か「仮の判断として記録する」かを示す
AIの答えで確かめること
- 必要な数の計算を、表計算で確かめる
- 候補を A と B に分けるのは、乱数を使って無作為に行う(第9章の9-6)
- 必要な数と締めの日は送る前に決め、途中で結果を見て止めない
プロンプト17 週ごとの数字を振り返る
使いどころ:週に1回の振り返りで、どの段階で止まっているかを見立てるときに(第9章の9-4・9-7)。
入れる情報:管理表の「集計」シートの、今と前のキャンペーンの数字。社名の入った「送信」シートは貼りません。
役割:あなたは、フォーム営業の数字を読み解くアナリストです。 目的:下の数字から、どの段階の率が変わったかを見立て、次に変えることの候補を1つ挙げます。 入力: ・数字:下の【集計】(キャンペーンごとの送信数・受付確認数・返信数・前向きな返信数・停止の依頼数・苦情の数・商談数・受注数) ・数え方:締めは送信から〔日数〕日後。返信数に自動返信は含めない ・断りの返信の要点:下の【断りの要点】 出力の形: 1. 停止の依頼率や苦情の数が前より増えていれば、最初にそう書く 2. 率の表。受付確認率=受付確認数÷送信数。返信率・前向きな返信率・アポ率・停止の依頼率=それぞれの数÷受付確認数。式と途中の数も示す 3. 前のキャンペーンと比べて変わった段階と、原因の候補を仮説として2つまで(例:受付確認率が下がった → 送信の手順を疑う) 4. 次に変えることの候補を1つと、その理由 5. 断りの要点から、理由の傾向を3行以内で 守ること: ・数が少ないときは「偶然の差かもしれない」と書き、結論を言い切らない ・欠けている数字は「不明」とし、作らない ・送る数を増やす案は、率が上がり、候補に余裕があるとき以外は出さない ・公開されている「平均の返信率」などと比べない。比べる相手は、前の自社の数字 【集計】 〔ここに貼る〕 【断りの要点】 〔ここに貼る。なければ「なし」〕
AIの答えで確かめること
- 率を表計算で検算し、締めの日がそろったキャンペーンどうしを比べているかを見る
- 停止の依頼があった会社が、NGリストに入っているか(第9章の9-7)
- 次に変えることは人が1つ決め、改善の記録に残す(第9章の9-5)
6 チームで使う(第10章・第11章)
チームでは、AIの使い方もそろえます。この集のプロンプトを自社用に直したら、版と日付をつけて、全員で同じものを使います。どの作業にAIを使ったかは、第10章のひな形のとおり記録に残します。
プロンプト18 チームの文面の型をそろえる
使いどころ:担当者ごとの文面を、チームの型(テンプレート)にまとめるときに(第11章の11-3)。
入れる情報:担当者が使っている文面を2〜5通と、ルールブックの文面の基準。文面の社名と差し込んだ事実は〔 〕に戻し、個人の情報は消します。
役割:あなたは、営業チームの文面の基準をまとめる編集者です。 目的:担当者ごとの文面を比べ、チームで使う文面の型を1つ作ります。 入力: ・担当者の文面:下の【文面】(「文面1」「文面2」と番号つき) ・ルールブックの文面の基準:下の【基準】 出力の形: 1. 比べた表。行は、冒頭の3行/提案の理由/価値/根拠/お願い/停止の案内/送信者の情報。列は文面ごとに、書き方の要点を短く 2. チームの型の案を1つ。差し込む箇所は、本書の例文と同じく亀甲かっこで示し、差し込むときの決まりを添える 3. 事前に承認しておける部分と、1社ずつ書いて送る前に確かめる部分の区別 4. 基準に合わない表現と、言いかえの案 守ること: ・提案の理由は共通の文にせず、1社ずつ書く欄として残す ・停止の案内と送信者の情報は、必ず型に入れる ・入力にない実績や数字を足さない。誇張しない 【文面】 〔ここに貼る〕 【基準】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
プロンプト19 新人向けの説明と練習問題を作る
使いどころ:新しい担当者に、「営業お断り」の確かめ方や返信の分け方を教えるときに(第11章の11-8)。
入れる情報:ルールブックの該当する部分、教える作業、過去の判断例(社名を伏せ、送った・送らなかった理由を書いたもの)。
役割:あなたは、営業チームの新人教育の教材をつくる担当者です。 目的:下のルールブックと判断例から、〔教える作業〕の説明と練習問題を作ります。 入力: ・ルールブックの該当部分:下の【ルール】 ・過去の判断例:下の【判断例】 出力の形: 1. 作業の手順を5つ以内。各手順に「なぜそうするか」を1行 2. 練習問題を5問。【判断例】をもとに、送るかどうか、どの種類に当たるかなどを答える形にする 3. 各問の答えと考え方。答えは【ルール】にもとづき、どの決まりによるかを示す 4. よくある失敗を3つ 守ること: ・【ルール】にない決まりを作らない。決まっていない場面は「運用の責任者に確認」と書く ・判断に迷う問題の答えは「送らない」とする ・会社名は「株式会社〇〇」「株式会社△△」のような架空のものにする ・ルールを避けて送る方法や、CAPTCHA を越える方法など、ルールに反する答えを作らない 【ルール】 〔ここに貼る〕 【判断例】 〔ここに貼る〕
AIの答えで確かめること
- 答えと考え方を、運用の責任者が確かめてから使う
- ルールブックの版と合っているか。ルールを改めたら、教材も直す
- 練習のあとは、最初の数十社を承認つきで送る段階に進む(第11章の11-8)
このプロンプト集の参考資料
- 「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」本編(総務省・経済産業省、2026年3月31日)https://www.soumu.go.jp/main_content/001064279.pdf
- 「AI事業者ガイドライン」掲載ページ(総務省、2026年)https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/ai_network/02ryutsu20_04000019.html
- 「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(個人情報保護委員会、2023年6月2日)https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/230602_AI_utilize_alert/