フォーム営業の教科書

はじめに

アポツム編集部情報は2026年11月時点

フォーム営業(問い合わせフォーム営業)に取り組む人から、よく次のような悩みを聞きます。

  • 問い合わせフォームから営業の連絡を送るのは、迷惑ではないのか。
  • 送ってみたが、返信がまったく来ない。
  • 担当者ごとにやり方がばらばらで、苦情が来ないか心配だ。

フォーム営業は、企業のWebサイトにある問い合わせフォームから、自社の提案を届ける方法です。

  • 電話のように、相手の仕事の手を止めさせません。
  • 担当者のメールアドレスを知らなくても、会社が公開している窓口に届けられます。
  • 少ない人数でも、小さく始められます。

その一方で、送り方を誤ると、相手の業務を妨げ、自社の評判を落とします。「数を送れば当たる」という考えで送られた文面は、受け取る側にとっては迷惑な連絡でしかありません。

この本は、フォーム営業を「相手に迷惑をかけずに、商談をつくる仕組み」としてとらえます。そして、その仕組みを準備から改善まで順を追ってまとめた教科書です。

この本で身につくこと

  • 狙う企業と提案の理由を、送る前に決める考え方
  • 営業リストを作り、送ってはいけない企業を除く手順
  • 受け取った担当者が「上司に回してもいい」と思える文面の書き方と、そのまま使える例文
  • フォームの項目の埋め方、送ってはいけないフォーム、送った記録のとり方
  • 返信を商談につなげる返し方と、商談の準備
  • 数字を見て、弱いところを見つけて直す方法
  • ツール・AI・外注の上手な使い方
  • 法律の基本と、チームで守る社内のルール
  • 生成AIを、下調べ・文面の下書き・返信の分類・振り返りに、安全に使う方法

この本の組み立て

この本は4部12章でできています。

部章内容
第1部 フォーム営業を知る第1章・第2章フォーム営業の仕組みと位置づけ。法律とルール
第2部 準備する第3章・第4章誰に・何を・なぜ今提案するか。営業リスト
第3部 送る第5章〜第8章文面の書き方と例文、送信の実務、返信対応から商談まで
第4部 育てる・仕組みにする第9章〜第12章数字での改善、ツールと外注、社内のルール、ほかの方法との組み合わせ

各章は、次の順で進みます。

  1. はじめに「この章で学ぶこと」
  2. 本文
  3. 手を動かす「やってみよう」
  4. 「この章のまとめ」
  5. 調べた資料の一覧

巻末の付録には、次のものをまとめました。

  • 送る前に使うチェックリスト
  • 運用ルールのひな形
  • 用語集
  • よくある質問
  • 参考資料の一覧

さらに巻末には、AIにそのまま貼って使える指示文をまとめた「AIプロンプト集」をつけました。

読み方のおすすめ

  • これから始める人:第1章から順番に読んでください。各章の「やってみよう」を終えるころには、最初の送信の準備が整います。
  • すでに送っていて、成果が出ない人:まず第9章で、どの段階で止まっているかを確かめてください。そのうえで、弱い段階の章に進んでください。
  • チームの責任者・経営者:第2章(法律とルール)、第10章(ツールと外注)、第11章(社内ルールとトラブル対応)を先に読むと、任せる範囲と守るべき線を決められます。
  • 今日すぐ文面を作りたい人:第5章で文面の部品を確かめてから、第6章の例文を自社向けに書き換えてください。

この本の約束

この本は、次の3つを守って書いています。

1. 相手に迷惑をかけないフォーム営業だけをすすめます。次の4つを、すべての章の前提にしています。

  • 「営業お断り」の表示を守る
  • 送信者の情報と停止の案内を書く
  • 同じ会社に重複して送らない
  • 停止の依頼にすぐ応じる

「営業お断り」をすり抜ける方法や、CAPTCHA(ロボットでないことを確かめる仕組み)を自動で突破する方法は載せていません。

2. 根拠のある情報だけを載せます。

  • 法律やガイドラインは、官公庁などの一次情報で確かめるようにしました。
  • 数字には出典を示しました。出典のない数字は載せていません。
  • 自分たちで計算した数字は、前提と計算式を示した「試算」として載せています。
  • 説明のための例は、架空のものだと分かるように書いています。

3. 特定の製品に偏りません。本文では製品名をあげず、ツールや外注先を「選ぶときの基準」として書いています。

なお、この本は、AIを使ったフォーム営業のサービス「アポツム」を運営する株式会社IMAKAIの編集部がまとめました。当社のサービスの案内は、第10章の囲み1つと、巻末の1ページだけにしています。

読者特典

この本で紹介したひな形とチェックリストを、そのまま使えるファイルにして配っています。登録なしで、無料でダウンロードできます。

  • 営業リストのひな形(第4章)
  • 送信記録と管理表のひな形(第7章・第9章)
  • 送信前チェックリストと文面チェックリスト(付録A・B)
  • 運用ルールのひな形(付録C)
  • 例文集(第6章と第8章の例文39本)
  • AIプロンプト集(巻末の19本)

apotsumu.com/textbook/tokuten

ご注意

  • この本の情報は、2026年11月時点のものです。法律・ガイドライン・各サービスの規約は変わることがあります。実際に運用するときは、最新の情報を確かめてください。
  • 法律についての記述は一般的な情報で、法的な助言ではありません。個別の判断は、弁護士などの専門家にご相談ください。
  • 例に出てくる会社名・人名・URL・電話番号は、すべて架空のものです。
  • この本の例文やチェックリストは、自社の営業活動で使うために、自由に書き換えて使ってかまいません。

フォーム営業は、相手の会社に宛てて手紙を書くような仕事です。どの会社に、なぜ、何を伝えるのか。その一つひとつを考えた文面は、きちんと読まれ、返事が来ます。

この本が、相手から歓迎される提案を届けるための手引きとなれば幸いです。

2026年11月

アポツム編集部

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